やっほー!ゆきこだよー!今日も元気にしげちゃんブログオマージュでスタート!
遂に8月!1発目のおしゃべりBOXです^ ^
前回からの続き。
結婚したらすぐ子供ができると思っていた。
子供ができたらそれを言い訳に仕事を辞めようと思っていた。なかなか出来ず、旦那さんのお父さんが亡くなって家業を手伝う理由で仕事を辞めた。
今までやってきたことと畑が違いすぎて何もわからないので、辛かった。
自分が決めた仕事じゃないことをまたやるのはなかなか厳しいけれど、今度はそうも言ってられない。
資格を取れば勉強にもなるし、と旦那さんに勧められて、お金をかけてもらって資格の勉強をすること数年。
お金ばかりかかって資格には落ち続けている。とても、申し訳ない気持ちで毎年押しつぶされそうになる。
子供も授からず、試験も受からずのポンコツ嫁が完成してしまった。
自分で自分を責めているだけで、誰にも言われてない。
けど、過去にハローワークの人に直接言われた「み~んな言ってる」という言葉を思い出す。
しかし、どうしようもない。
引きこもる。
八雲に生まれて、酪農家の娘で、コンプレックスの塊の私。
2019年に『熊彫図鑑』に東京のお洒落な人が書いたと言う、本が出版されたので読んだ。
そこで「木彫り熊」に出会った。いや、正確にはずっとそばにあった。
家にもあったし、お婆ちゃんのお兄さんも彫っていた。
小学校でも八雲の歴史は習っていたから、「名古屋」とゆかりがあるのももちろん知っていた。うちの先祖も名古屋と聞かされていた。
逆に、他の人は違うの?と言う感じだった。
徳川さんが絡んでる町が珍しいなんて思いもよらなかった。
八雲の外のことを知らなすぎて、当たり前だし、何が何だかわからなかった。
歴史の話?昔の話?自分と関係ない話?全く興味がなかった。
今の自分と当時のことが地続きになっているなんてびっくりした。
遠い昔のことで、ジュラ紀の恐竜とかマンモスとかネアンデルタール人とかぐらい遠い話で、全然関係ないところからぴょーんと飛んできたように思っていたけど、そうではなかった。
歴史はずっと続いている。
当時名古屋から入植してきたご先祖さまは、あの可愛がってくれた実家のお爺ちゃんのお爺ちゃん。赤の他人ではないのだ!
逆輸入的に「木彫り熊」が突然私に入ってきた。
当たり前にすぐそこにあったものにピントを合わせると、こんなに面白いもんかと驚いた。
『熊彫図鑑』を読んで、まず身近な人の家に木彫り熊が持ってる人がどれほどいるか知りたくて、見たくて、持っている人がいたら見せてもらった。
次に、自分のルーツが知りたくなって、自分と旦那さんの家系図で、集められるものを集めるだけ集めた。
手書きの戸籍謄本の旧漢字が読めない。
最初は苦労した。
でも、どんどん読めるようになってくるのが面白い。
住所の名前も今とは変わっている。
遊楽部(ゆうらっぷ)無番地。
砂蘭部(さらんべ)無番地。
ブイタウシナイ。などなど。聞いたことない住所が続々。
『鷲ノ巣』現在の立岩地区。
オオワシがたくさんいたから鷲ノ巣。
今もオオワシ、オジロワシが来る遊楽部川。
オオワシが八雲にいるなんてつい最近まで知らなかった。トンビしかいないと思ってた。
テレビで見て凄いなぁって思っていたのが、すぐそこの川にたくさん来るんだから。
私どんだけ視界が狭いんだ!!!
おばあちゃんは旧鷲ノ巣出身、小さい頃親に叱られる時に「こんな子は川に連れてってオオワシに差し出すぞ!」というフレーズがあったらしい。オソロシイ。。。
ここがあそこであそこがここで。
あの人がどの人でどの人があの人。
調べていけば行くほど、面白い。
土地勘があるから尚更面白い!
木彫り熊の有名人、あの柴崎重行さんも、最近人気の増田さんも「親戚」だった。
実家のおじいちゃんは、引間さんから畑の土地を買ったりしていた。
それを全部読み解いて
ワードで人ごと、年代ごとに打ち直して、エクセルで家系図も作った。
それを親戚に配ったりしながらエピソードを聞いてメモったりしてどんどん育てている。
人生でたまにある「どハマり」と言うやつだけれど、人生最大級の「どハマり」。
『熊彫図鑑』八雲以外の人が読んでも面白いの⁉️ってびっくりするくらい。
ディープ八雲情報。八雲に住んでる人だったら、こんなに取材できない。
心折れるぜ。。。
見えない垣根。ヱヴァンゲリヲンで言うところの「ATフィールド全開」ってやつで、絶対無理。(安藤さんは、ATフィールドをATフィールドで中和してるんだな。きっと。)
八雲の外からこの面白さに気がついてくれて本書いちゃっていろんな人に火をつけてる。
いろんな本を読んだ。
「青年舎」「村の創業」尾張から開拓に入った頃の話。あたたかい土地から北海道開拓に入ったことを思うとさぞ大変だったろう、苦労しただろうと思って泣ける。
それでも徳川家の恩恵があったから、まだ良い方だけど、少年が兄を追って名古屋港から出航して母と離れるところを想像すると辛い。
「八雲町史」「木塊」
「熊彫」これはもう、教科書!
「木霊の再生」は図書館から借りて読んで熱くて熱くてアチッと耳を摘みたくなるほど熱かった。2020年当時はどこにも売ってなくて、どうしても欲しくて、竹沢花木園さんに行って直接著者の竹沢美千子さんから買わせてもらった。
どの本も著者の情熱を感じて、こちらまで熱くなる。
2020年初め、私は「語り部の会」という会に入った。八雲の歴史を語り継ぐ会。とても勉強になり、面白い。
家系図の件もメンバーの方に見てもらい、面白がってもらえて、嬉しかった。
私の居場所が、なんとここにあったか!と思った。
2020年6月私は遂に木彫り熊を彫ることにした。
もう少し、続きます!山は越えた感がありますね!産みの苦しみすごい!時間軸が現在と近くなってくるにつれて、自分に向き合うの辛い!けど、書きたい!コメントといいねができないのも私を救っている。